うつ病の増強療法
増強療法とは?
抗うつ薬に他の薬を組み合わせて、抗うつ薬の効果を増強する治療法です。
抗うつ薬の単剤治療(1種類の薬による治療)で、十分な改善を得られないケースで使われる手法です。
単剤治療で良くなる人は半分以下
抗うつ薬だけで症状が改善する人は約50%、寛解する人は全体の約30%、というデータがあるようです。複数の薬を飲んで良くなる人のほうが多そうですね。
増強療法の種類
増強療法のパターンは多いです。以下にその種類を書いていきます。
1. リチウム・コンボ
抗うつ薬に、炭酸リチウムを加える。
2. 甲状腺コンボ
3. セロトニン1A受容体コンボ
抗うつ薬に、セロトニン1A部分作動薬タンドスピロンを加える。
4. セロトニン2A受容体コンボ
5. ドーパミン系コンボ
ドーパミン系の増強をはかることで、意欲や関心や喜びなどの感情を増加させる。SNRIなどに、セルトラリン(ジェイゾロフト)やプリピプラゾール(エビリファイ)などを組み合わせる。
だるさや意欲、集中力低下などを改善するとともに、目覚めがよくなり、朝が起きやすくなる。ただし、早期覚醒が起きることもあり、その場合は、睡眠薬を併用する必要がある。
欧米でも用いられる
欧米でも、複数の薬剤を併用することがあり、有効だと言われているようです。
複数の薬を飲んだ感想
私は、抗うつ薬と非定型抗精神病薬を飲んでいます。そして、抗うつ薬だけで得られない効果があると思います。非定型抗精神病薬で、妄想や幻覚(幻聴・幻臭)が抑えられている感じがしています。